先日購入したSE215と、popoが愛用しているサウンドカードGSX1000の相性が悪くて、常にノイズが発生していました。
コメントでご指摘頂いたのですが、ノイズが発生する原因はインピーダンスが関係しているとのこと。インピーダンスは電圧と電流の比を表す値のことで、高ければ高いほど全体音量が下がる代わりにノイズが発生しにくくなるそうです。
GSX1000の推奨インピーダンスは16-150Ωとのことですが、SE215のインピーダンスは20Ωとやや低め。これが原因です。
そこで今回はHyperXが販売するゲーミングイヤホン「HyperX Cloud Earbuds」をご紹介します。なぜHyperX Cloud Earbudsなのかと言うと、こちらのイヤホンのインピーダンスは65Ωとかなり高い数値。GSX1000との相性も抜群だろうと思って購入してみたわけです。
というわけで本記事では、購入したHyperX Cloud Earbudsを開封レビューしていきます!
目次
遮音性が低いのでFPS向きではない
記事タイトルにもあるように、HyperX Cloud Earbudsはゆったりとした付け心地が特徴のイヤホンです。形状はインナーイヤータイプなので、カナル型ほど密閉感は無く、長時間の使用に向いています。
ただしHyperX Cloud Earbudsはインナーイヤータイプの中でもかなり特殊な形状をしており、密閉感・遮音性はかなり低いです。
FPSは集中して足音や銃声を聞かないといけないので、遮音性の高いイヤホンやヘッドフォンの方が向いています。HyperX Cloud Earbudsは、それなりに音量を上げたとしても、赤軸のキーボードの音も聞こえるし、ボイスチャットで自分が喋っている声もしっかりと聞こえるレベルです。
実際にAPEX LEGENDSとタルコフで使ってみましたが、カナル型のCX100やSE215よりも足音の方向・距離感が分かりにくかったです(´;ω;`)
HyperX Cloud Earbudsを買おうとしている人に先に伝えておきたいのは以下の2点。
- ゆったり設計で長時間使用しても疲れない
- 定位は他のイヤホンに劣っている
この2点をしっかりと理解した上で検討してみてください。もちろんHyperX Cloud Earbudsもゲーミングイヤホンなので定位性がバグっているとかは全く無くて、単純にもっと定位の良いイヤホンが存在するって話です。
popo
その辺りの紹介も含めて開封レビューしていきます!
HyperX Cloud Earbudsのスペックと価格チェック
名称 | HyperX Cloud Earbuds |
---|---|
メーカー | キングストンテクノロジー |
タイプ | インナーイヤー型 |
接続タイプ | ワイヤード(有線) |
接続方式 | 3.5mmステレオミニジャック(4極) |
コードの長さ | 1.2 m |
インピーダンス | 65 Ω |
音圧レベル | 116dBSPL/mW (1kHz時) |
T.H.D. | 2%未満 |
周波数応答 | 20Hz~20000 Hz |
ドライバー | ネオジム磁石 ダイナミック14mm径 |
参考価格 | 5,000円前後 |
参考リンク:https://www.hyperxgaming.com/jp/headsets/hyperx-cloud-earbuds
HyperX Cloud Earbudsの値段は5,000円前後とゲーミングイヤホンの中では比較的リーズナブル。
ゲーミングイヤホンで人気の高い「SE215」や「IE 40 PRO」が12,000円以上もするので、HyperX Cloud Earbudsの方が手を出しやすいですね。
またワイヤレスタイプ(7,480円)・iPhoneアダプターセット(6,662円)・USBサウンドカードセット(11,844円)も販売されているため、それぞれの使い用途に合わせて選べます。
popo
本格的なゲーミングイヤホンやヘッドフォンに手を出す前に、こういった安いデバイスを試してみるのはアリ!
HyperX Cloud Earbudsの開封レビュー
というわけで届いたHyperX Cloud Earbudsを開封していきます!
HyperX Cloud Earbudsは付属のトラベルケースに入った状態でパッケージされています。
オープンするとこんな感じ。
HyperX Cloud Earbudsのイヤーピース部分はかなり特殊な形状。シリコン素材のインナーイヤータイプでゆったり設計。冒頭で少し触れましたが遮音性は低い。
裏側にはHyperXのロゴが。
HyperX Cloud Earbudsのケーブルは平べったいきし麺タイプ。きし麺タイプのケーブルは絡みにくいと言われています。またケーブル長は1.2メートルとなっております。
左耳側のケーブルには多機能ボタンが搭載されております。これはマイクのミュートボタンではないので注意。
こちらはプラグ部分。HyperX Cloud Earbudsはマイクが搭載されているため、4極となっております。
もちろんイヤーピースは外すことができ、予備のものと付け替えることが可能です。
イヤーピースを外すとこんな感じです。引っ張るだけで簡単に外せます。
付ける時は裏側にある穴と本体を接続するだけ。
HyperX Cloud Earbudsには付け替え用のイヤーピースが付属しています。
付け替え用のイヤーピースは小と大の2サイズ用意されております。元から中サイズが付いているため、大きいと感じた方は小サイズに、小さいと感じた方は大サイズに付け替えましょう。
ちなみにHyperX Cloud Earbudsの重量は194グラムでした。
popo
そしてデザインも赤黒で格好良い!ファーストインプレッションはかなり良いです!
HyperX Cloud Earbudsの付け方はシンプル
HyperX Cloud Earbudsの付け方はかなりシンプルで、スピーカー部分が耳の奥に向くように押し込むだけ。ちなみに多機能ボタン・マイクが付いている方が左です。
HyperX Cloud Earbudsの良いところ
HyperX Cloud Earbudsの特徴や良いところをいくつか紹介します!
PCとPS4どちらでも使える
HyperX Cloud Earbudsはパソコンはもちろんのこと、PS4やSwitchでも使えます。後ほど紹介する予定ですが、HyperX Cloud Earbudsは公式サイトにハンドヘルドモードに最適化と記載されているように、「持ち運び用に最適なイヤホン」です。出先でSwitchやスマホなどのゲームをする際におすすめです。
サウンドカードGSX1000と相性が良い
SE215のレビュー記事のコメントにて「GSX1000はヘッドホン向けな気がするのでインピーダンスが低すぎなイヤホンは想定してなさそう」とのご指摘を頂きましたが、HyperX Cloud Earbudsはインピーダンスが高いため、GSX1000との相性はバッチリ。SE215で発生していたノイズもHyperX Cloud Earbudsでは一切なくて良い感じです!
まだサウンドカードを持っていない方は、ぜひGSX1000をチェックしてみてください!
インラインマイク付き
HyperX Cloud Earbudsはインラインマイクが搭載されています。簡単に持ち運びできる上に出先でもマイクが使えるので、非常に便利。
ただし音質は微妙で、ヘッドセットや専用のコンデンサーマイクと比べてしまうと流石に劣ります。少し声がこもっている感じですね。
ちなみに左ケーブルに付いている多機能ボタンでは通話の応答などが可能です。ミュートボタンではないので注意。
出先で使えるゲーミングイヤホン
90度に屈曲したケーブルコネクタ、絡みにくいケーブル、トラベルケースにより、手軽なポータブルゲーミングが実現します。
公式サイトに書かれているように、HyperX Cloud Earbudsはハンドヘルドモードに最適化されています。出先でSwitchやスマホのゲームをする際に扱いやすいので、そういう場面が多い方には特におすすめです。
イヤホンだけど低音が強い
HyperX Cloud Earbudsは低音が強いのが良いところ。
スマホ用に使っている無名メーカーのイヤホン・ゲーム用に使っているSE215やCX100と比べても、明らかに低音がしっかりとしていて音質が良く感じました。
HyperX Cloud EarbudsはAPEX向きではない
繰り返しになりますが、HyperX Cloud EarbudsはFPSに向いていないです。
ゆったりとした設計で圧迫感が少ないため、遮音性が低くて没入感がありません。キーボードの入力音や自分の声まで聞こえるので、ゲームに集中できません。
その点カナル型のイヤホンは遮音性が高いため、ゲーム音にのみ集中できます。銃声や足音にシビアなFPSゲームの場合、そういったイヤホンの方が向いていると言えるでしょう。
「それならHyperX Cloud Earbudsを買うメリットないやん…。」
と思うかもしれませんが、HyperX Cloud Earbudsにも選ぶメリットはあります。これも繰り返しになってしまいますが、ゆったり設計で長時間使えるのはしっかりとしたメリットです。と言うのもカナル型イヤホンは密閉感・圧迫感が凄いので、長時間使用していると耳が痛くなったり、人によっては頭痛が起きてしまったりするのです。
実際に筆者もカナル型イヤホンを長時間使うと頭痛が起きてしまうので、定期的にスピーカーに切り替えています。そういった人はインナーイヤータイプを試してみると良いでしょう。
popo
今のところ頭痛が全く起きていないので、カナル型よりもインナーイヤー型の方が向いているのかな…。
ちなみにHyperX Cloud Earbudsと同じ価格帯で、APEX向きのおすすめカナル型イヤホンは「CX100」です!
CX100はゼンハイザーのイヤホンなのですが、TSMのプロゲーマーインペリアルハル氏が愛用している有名なイヤホンです。イヤーチップをComply T-400に買い替えているので、合計6,000円ほどかっていますが、HyperX Cloud Earbudsとほぼ同価格。
よりAPEXに特化したイヤホンをお探しなのであれば、ぜひこちらもチェックしてみてください。
まとめ
HyperX Cloud Earbudsのポイントは以下の通り。
- 長時間の使用に向いている
- 出先での使用に最適化されている
- 遮音性が低い
HyperX Cloud Earbudsは、ゲーミングイヤホンと言うだけあって低音が強くて音質がイイ感じ。ただし遮音性が低いため、FPSゲームのように音が大事なゲームは向いていないです。
逆に言えば遮音性が低いということは密閉感や圧迫感が少ないということになるので、長時間使っていても疲れないと言うメリットにもなります。
また音量を上げまくることでFPSの銃声や足音が聞こえやすくなりますが、、その辺りは好みがあるので自分の判断で。
筆者はカナル型イヤホンで頭痛が起きてしまったので、とりあえず今回のHyperX Cloud Earbudsを使いながら、別のインナーイヤー型イヤホンも検討してみようと思います。