皆さんは「耳エイム」という言葉をご存じですか?
敵に照準を合わせる能力が高いことを「エイム(AIM)が良い」などと表現しますよね。「エイム」が良ければ不利な状況でも逆転できたり、中距離で大ダメージを与えて詰めるキッカケを作る事もできます。
そんな重要な「エイム」とは別に「耳エイム」と呼ばれるもう1つの重要なスキルがあります。
耳エイムは音エイムとも呼ばれており、近くで聞こえた足音や銃声などに反応する能力のことです。
例えば、
「敵と撃ち合っている最中、裏取りをしようとしている別の敵の足音を聞き逃さずに、後ろからの攻撃に備えることができた」
などの経験がある方は「耳エイムが良いプレイヤー」かもしれません。
というのも撃ち合っている時やデスボックスを漁っている時なんかは意識がそちらに集中しているので、なかなか小さな音に反応できないのです。
ちなみに筆者は耳エイムが悪いプレイヤーで、裏取りされて倒された後に動画で見返してみると、しっかりと敵の足音が入っているんですよね…。
しかし!
そんな重要な耳エイムを飛躍的に向上させるアイテムが存在します。それが「サウンドカード」と呼ばれるデバイスです!
耳エイムの悪い筆者が今回紹介する「GSX1000」を導入したところ、敵の位置を正確に把握できるようになりました。
配信者や友人が敵の位置を正確に把握していて「自分には才能がないのだろうか…。」と不安になっている方はご安心ください。そもそもサウンドカードを付けていないプレーヤーが音を正確に把握できるわけがないので、耳エイムもクソもないのです!
というわけで今回は実際にサウンドカード「GSX1000」を1年間使った感想を紹介します。敵の位置をうまく把握できない方や耳エイムに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください!
目次
GSX1000を1年間使った感想
まず1年間使った素直な感想は「大満足」です。
筆者のpopoは一応ゲームブログを運営しているので、GSX1000を買ってからもいろんなサウンドカードの情報が耳に入ってきました。
「有名なあのプレイヤーはミックスアンプ使っているらしいよ!」
「APEXの足音に関してはサウンドブラスターがイイみたいだよ!」
このような情報を言われると、もちろん気になるわけですが、結局GSX1000を使い続けてきました。その理由はシンプルに「不満点が無かったから」です。
こちらの画像は、サウンドカード導入前と導入後のランクステータスです。なんとKDが1.54も上がっています!(あくまでダイヤ4止まりなのでプラチナ帯でのレートになりますが…。)
本当にサウンドカードを導入して良かったと思います。だけどこれから買う人がいるかもしれないので先に重要なことを一つだけお伝えしておきます。
それは「高性能サウンドカードは価格が高い」ということです。
こちら筆者が購入した「GSX1000」ですが、25,000円の高級サウンドカードとなっております。他にもいくつか有名なサウンドカードがありますが、高性能なモデルほど価格が高いので覚悟が必要です。
GSX1000 | 25,000円 | Mixamp | 15,000円 | GameDac | 15,000円 | Sound BlasterX G6 | 12,000円 |
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最も人気なのがアストロゲーミングの「Mixamp」ですが、こちらも15,000円とそれなりに高額。安いサウンドカードは定位性が良くないので、できれば今回紹介しているような高性能なモデルを選びましょう。
PS4はミックスアンプがおすすめ
そして重要なことがもう1点あったので、そちらも先に伝えておきます。
GSX1000はPC専用のサウンドカードです。もしPS4でサウンドカードを使おうと思っているのなら、GSX1000ではなく「Mixamp」を選びましょう。
プロゲーマーやストリーマーの使用デバイスを調べてみても、圧倒的にMixampの使用率が高いですし、PS4で使うならとりあえずMixampでオッケーです。
GSX1000のレビュー
というわけで実際にGSX1000の写真を使って外観レビューしていきます。
こちらはGSX1000のパッケージです。売るかもしれないと思って押し入れに保管していましたが、まさかこのような形で取り出すことになるとは…!
GSX1000の本体はシンプルな正方形。真ん中のディスプレイにいろいろと情報が表示されます。また真ん中の銀色の円がくるくると回ってボリューム調整できるようになっています。そして四隅にあるボタンは、自分で保存した設定をそれぞれワンタッチで切り替えることができるので非常に便利。筆者はスピーカーとイヤホンを保存して使っています( *´艸`)
側面には製造メーカー「ゼンハイザー」の名前が。ちなみにすこし前にレビューしたイヤホン「CX100」もゼンハイザー製品です。
こちらは入力部分。まずは一番左にケーブルを差し込み、PCと接続します。右の3つはヘッドフォン(イヤホン)、マイク、スピーカーを接続できます。
もちろんPCと接続するケーブルも同梱されています。黒赤でデザインが格好良いですね!
こんな感じでケーブルを接続します。
逆側のUSBをPCに接続することで電源が付きます。
逆の側面ではマイクのボリュームを調整できます。
ちなみにGSX1000の裏面には支えが収納されており、それを取り出すことで本体に角度を付けられます。
支えを取り出すとこんな感じに角度がつきます。
GSX1000本体の重量は202.4グラムです。
筆者はイヤホンとスピーカーに接続して使っています。ゲームをする時だけイヤホンに切り替えています。
とりあえず外観はこんな感じ。
GSX1000のメリットは扱いやすさと性能
GSX1000のメリットは扱いやすさと性能です。具体的に良いところを3つほどピックアップしてみました。
1.イコライザが4種類選べる
GSX1000は4種類のイコライザがプリセットで用意されているから初心者も扱いやすいです。
APEXで使うなら「デフォルト」か「FPSモード」がおすすめ。FPSモードは足音が聞こえやすくなる代わりにR99などの銃声が安っぽくなってしまいます。筆者はとりあえずデフォルトで使用しています。
2.スイッチャー機能が便利
四隅にあるボタンであらかじめ保存しておいた設定をワンタッチで切り替えることができます。正直このスイッチャー機能がかなり便利です!
例えば、
- イヤホン+FPSモード
- イヤホン+デフォルトモード
- イヤホン+ミュージックモード
- スピーカー+デフォルトモード
こんな感じで保存しておけば、ゲームをする時、動画を見る時、音楽を聴く時などで使い分けることができますよね。これがワンタッチで切り替えられるのはマジで良い機能だと思います。
※ちなみに設定の保存方法は、四隅の保存したいボタンの長押しです。
3.定位が良くて足音が分かりやすい
そしてもちろんサウンドカードの一番の役割である「音質向上」と「バーチャルサラウンド」は、言うまでもなくGSX1000を選ぶメリットです。
バーチャルサラウンドは足音が左右だけでなく「右奥」や「右後ろ」と言ったように、より正確な場所が分かるようになる機能のことです。別記事「APEXで撃たれた方向が分からない時の対処法2つ【ダメージ発生表現とサウンドカード】」にてもう少し詳しく解説しているので、興味のある方はあとでチェックしてみてください。
今ではもうバーチャルサラウンド無しでFPSができない体になってしまいました…。それほど世界が変わるし、ゲームも強くなります。
GSX1000のデメリットは1つだけ
イコライザが用意されているから初心者に扱いやすいと言いましたが、逆に言えば細かい設定ができないという弱点にもなります。
APEXのようなキャラクターが多いゲームだと足音の種類も違うので、細かい周波数を設定した方が足音が聴き取りやすくなるのです。そのためにはイコライザで細かく設定しないといけないのですが、先ほども言ったようにGSX1000はイコライザが4つのモードで固定されています。
より細かく周波数をいじりたいのであれば、自分でツールを用意する必要があります。「EqualizerAPO」というツールで設定できるので、イコライザを設定したい方はこちらをお試しください。
とはいえプリセットにある「FPSモード」と同じで、銃声が安っぽくなってしまうのが嫌いなので、筆者は結局デフォルトで使っています(;^ω^)
popo
GSX1000の7.1chの使い方・設定手順
GSX1000をAPEXなどのFPSで使う場合、7.1ch(バーチャルサラウンド)は絶対に使った方が良いです。むしろそのために買っていると言っても過言ではないでしょう。
GSX1000は簡単に2.0chと7.1chを切り替えることができますが、初期設定が必要なのでその手順をスクショ付きで紹介しておきます。
まずはタスクバーの右(画面の右下)にある上向きアイコンを開きます。 | |
表示されたアイコンの中にある「スピーカーアイコン」を右クリックします。 | |
表示された「サウンドの設定を開く」をクリックしましょう。 | |
出力デバイスを「GSX 1000 Mail Audio」に設定します。 | |
右の方にある関連設定から「サウンドコントロールパネル」を開きます。 | |
既定のデバイスが「GSX 1000 Main Audio」になっているのを確認しましょう。そしてクリックして左下の「構成」を開いてください。 | |
オーディオチャネルの構成を「7.1 サラウンド」に変更してオプションスピーカーに全てチェックを入れて「次へ」進み、フルレンジスピーカーも両方チェックを入れて「次へ」進んで完了してください。 |
※ここでエラーが出る場合は以下の設定をお試しください。
エラーが出て「7.1 サラウンド」に設定できなかった方は、「GSX 1000 Mail Audio」の「プロパティ」を開いてください。 | |
プロパティ内にある「詳細」のタブから「16ビット、48000 Hz(DVDの音質)」を選んでください。 ※これで7.1サラウンドが設定できるようになります。 |
GSX1000とAPEXの相性はどうなの?
問題はAPEXで活躍できるかどうかですよね。正直なところ他の高級サウンドカードを持っていないので、何とも言えません。
ただし音質向上のために買った「Sound Blaster X-Fi Go! Pro r2(5,000円ぐらい)」から「GSX1000」へ替えたところ、APEXのスコアが格段に良くなりました。そして何よりもFPSゲームにおいて、7.1chバーチャルサラウンドが有利すぎるので、より高みを目指すのであれば導入しない手はないでしょう。値段は死ぬほど高いですけど。
ちなみにGSX1000は有名なデトネーターのスパイギアさんや父ノ背中のケンキさんが愛用しているそうなので、それだけでも効果の信憑性が増しますよね。
GSX1000と合うヘッドフォンやイヤホン
GSX1000はあくまでサウンドカードなので、使うヘッドフォンやイヤホンによって足音の聞きやすさや銃声の聞こえる距離が変わります。これまで筆者がGSX1000とセットで使ってきたデバイスなどを紹介しておきます。
HyperX Cloud II(7,000円)
こちらは超有名なヘッドセット「HyperX Cloud II」です。
筆者がGSX1000を買ってから最初に使っていたデバイスがHyperX Cloud IIです。ただしこちらは問題点がありました。
HyperX Cloud IIはマイクとヘッドフォンが2本に分かれていないので、GSX1000にマイクが接続できませんでした。別で用意していたUSBコンデンサーマイクを直接PCに接続して、HyperX Cloud IIをGSX1000に接続してヘッドフォンとして使用していました。
HyperX Cloud II自体に7.1chバーチャルサラウンドの機能が付いていますが、そちらは性能が微妙なので、GSX1000の方で7.1ch設定しましょう。
定位や音の距離はすごく満足だったので、「マイクは自前の持ってるけど、定位が良くて価格の安いヘッドフォンが欲しい」なんていう方にピンポイントでおすすめ。
ちなみに別で用意したマイクはこちら→【マランツMPM2000U レビュー】ボイスチャットのために買った高音質USBマイク!ノイズが無くてグッド!
CX100(4,000円)
こちらはゲーム用としては比較的安い「CX100」です。
一時期在庫切れが続いていたゼンハイザーの4,000円イヤホンです。4,000円なのに何故在庫切れ?と思うかもしれませんが、TSMのプロゲーマーであるインペリアルハルが配信で愛用していると発言したからです。先日ようやく在庫が補充されていたので即購入。
CX100は音の範囲がとても広くて、インペリアルハルの配信でもめっちゃ遠くの蘇生音が聞こえるとして話題になっていました。足音もそこそこ分かりやすいですし、4,000円で大満足の買い物となりました!
参考:【ゼンハイザーCX100 レビュー】TSMインペリアルハルおすすめのイヤホンが4,000円ってマジ!?【開封】
SE215 SPE(13,000円)
そしてこちらは有名なSHUREの「SE215 Special Edition」です。
有名な配信者であるStylishnoobさんが愛用している13,000円ぐらいのゲーミングイヤホンで、CX100と比べてみたくて購入してみました。
音の範囲(主に蘇生音)はCX100の方が良かったですが、近くの足音の聞きやすさはSE215の方が良かったです。ただしGSX1000とは相性が悪いらしく薄っすらとノイズが発生していました。とりあえずCX100に戻しましたが、ゲームだけで使うのならSE215の方が適しているかもしれません。
参考:【SE215 SPE-A レビュー】FPSで一番人気のSHUREイヤホンが諸刃の剣だった…。
QC20(30,000円)
なんだかんだ筆者はイヤホンが使いやすいので、次はいよいよ高級イヤホン「QC20」を買ってみたいと思います。
言わずとしれたAPEX最強プレーヤーRasさんが愛用しているイヤホンなので、昔からずっと気になっていたんですよね。だけどイヤホンで3万円はさすがに高すぎるので保留中…。
まとめ
というわけでGSX1000を1年間使った感想は、大満足です。
SE215との相性が悪かったのは残念ですが、基本的に定位が良くて音の範囲も広いのでAPEXには向いています。
もしサウンドカードを使っていない方がいれば、ぜひ今回のGSX1000の導入を検討してみてくださいね!
凄く参考になります。
今、HyperX Cloud Orbitを使ってApexを楽しんでいます。
今度、Gsp600,500とGSX1000、astro mixampを買って試します。
Orbitも素晴らしいのですが、さらに定位性が上がるのか楽しみにしてます。
>MasaRunV8kさん
コメントありがとうございます。
HyperX Cloud Orbitは名前しか知りませんでしたが、かなりの高級品ですね!(何ならGsp600と500もお高いですよね)
それだけの高級デバイスとサウンドカードを色々と組み合わせて試せるのは羨ましい限りですw
どれもFPSゲームで大人気のデバイスなので、ハズレは無さそうですよね(*´▽`*)
むしろどの組み合わせが良かったのか、、後日に教えてほしいぐらいですw