【APEXパッドマウス論争】実際にコントローラー勢と組んでるPCプレーヤーの本音

APEXのみならず、FPSプレーヤーの間でよくある議題が「パッドマウス論争」です。

パッドマウス論争とは、パッド（コントローラー）でプレイするか、マウスとキーボードでプレイするか、どちらが強いのか？というテーマ…

と思いきやそうではなく、
実際は「パッドでPC版をプレイする事に対しての賛否」が主です。

今回はこのテーマについて、実際にパッドプレーヤーと組んでいるPCプレーヤー（キーマウ）の立場からお話していこうと思います。

スタヌさんの名言に「政治・宗教・パッドマウス」と言うものがあります。パッド勢とマウス勢によるこの討論は、まあ配信がAleruそうです。ごめんなさい。荒れるそうです。

そんな話は一旦置いておいて。

初心者時代にボッチプレイばかりしていたpopoは、何か月か前に初めてのゲームフレンドが出来まして！！！

そしてそのタイミングでゲーミングデバイスを買い揃えたこともあって、恐ろしくAPEXが強くなったのです！！

うちのブログを見てくれている貴重な貴重なリピーターの方（全体の14%だけいるらしい）は知っているはずですが、popoはKDA1以下の2000ハンマー無しの超初心者でした。

驚かないでください14%の皆さん！ついにKD2.0超えましたよ！！！（カジュアル）

わーいわーい(*´▽｀*)わーい

と言うわけでｗ

本題の「パッドマウス論争」について語っていきまっす！まずはゲームフレンドとの出会いから…！

長編なので目次で適当に飛んでくだせえ

野良で仲良くなった固定メンバーが弱かったから…

ゲーミングデバイスを買い揃えて急成長を遂げた筆者ですが、野良で知り合ったフレンドから度々デバイスの周りの事や、ゲームプレイの事を聞かれるようになりました。

私も弱かった時代が長かったので、とにかく自分が経験した事や、覚えた知識などを共有していたのですが…。

そのフレンドはなかなか伸びず、、KDも0.7ぐらいで固定されているとのことで…。

彼は誰が見ても真面目で努力家でした。ランクする前はAIMを温めてくる！とか言ってトレモずっと撃ってるし、popoも知らないような情報を仕入れてくるし、本当に「研究熱心な努力家」といった感じです。

それでも全く成長しない彼を見かねて、

「パッドのエイムアシスト強いらしいよ？試してみれば？」

と言ってみたのです。キーマウからパッドへの移行は抵抗があるのは分かっていたのですが、物は試しだと思って薦めてみたのです！

思い知らされるパッドエイムアシストの破壊力

元々AIMの強くないpopoが初心者の彼に伝えていたのは以下の2点。

「ポジション取り」は、単純に撃ち合いの勝率が高いポジション（屋根の上から地面の敵を撃ったり、敵が登ってこれる場所だけを守ったり）をなるべく陣取るように伝えました。正面からの撃ち合いが勝てないから、当たり前ですよね。

そして「射線の管理」は、遮蔽物（しゃへいぶつ）の無いところでの戦闘を避けること、安全な場所で回復をすること、2部隊以上の相手と戦う時にどこが安全なのかを考えること、を伝えました。

正面の撃ち合いが勝てないのだから、無理な戦いをせずに有利なときだけ撃ち合うと言う弱者戦略です。
筆者のpopoはこれでKDも勝率も上がりましたが、どうしてもFPSって性格が出てしまうんですよね。

温厚なpopoと違って、彼はとっさの判断が出来ずに、とりあえず正面の敵と長く撃ち合ってしまう性格だったのです。そしてその結果AIMが悪いので、与ダメと被ダメの割が合わずに負けてしまうと言うパターンがほとんどでした。

　　　だがしかし！

パッドに変えてからは、その正面の撃ち合いの勝率が爆上がりしたのです。

パッドの最大の強みである「エイムアシスト」は、エイムの難しいパッドの命中率を上げてくれる補助的な機能のことです。

照準が的に近づくと速度が落ちます。パッドの方がエイムが難しいので、エイムアシスト自体は必要な機能なのです。

ただしAPEXやフォートナイトの場合は効果が強すぎるあまり、パッドプレーヤーのAIMが強すぎると言われているわけです。

※ちなみに下記はTwitterで話題になっていたエイムアシストの解説です。気になる方はチェックしてみてください。

Apex日記　135日目
『エイムアシストについて』 pic.twitter.com/Vg5p3m3ktI

— よつは (@Yotuha_desu) October 15, 2021

というわけで続きです。

彼のように正面から敵とダメージ交換をする時、エイムアシストの恩恵は大きいです。単純に弾の命中率が高いので、距離次第でクリーンヒットします。

プロゲーマーとして活躍していたFPS界のレジェンドであるShroud氏も「パッドプレーヤーと正面から撃ち合うな」と言うほどなので、よっぽどです(；´∀｀)

そして上手いプレーヤーだけでなく、初心者の彼ですら命中率は跳ね上がりました。元々攻撃的なプレイスタイルで、与ダメと被ダメの差で負けていたわけですが、エイムアシストによって、頻繁に1マガジンでノックダウンを取るようになったのです！！

エイムアシストの真骨頂は高DPS武器

そんな彼は得意武器がいくつかできた事をきっかけに、よりパッドに適応していきました！

彼の得意武器こそ、まさにパッドプレーヤーに当てはまるメリットだと思います。
その得意武器とは「DPSの高い連射系の武器」です。

DPSはDamage Per Secondの略で、「1秒間に与えるダメージ」のことです。スナイパーのように単発のダメージが高くても連射出来なければDPSは低いですし、R99のように単発のダメージが低くても連射が早ければDPSは高くなります。

彼の得意武器は以下の通り。

この辺りの高レート高DPS武器の近距離戦は、明らかにPADの方が強いです。

単純に高い連射系武器で撃ち合うと、エイムアシストがある分PADの方が命中率が高いのです。遮蔽物を使ったり、壁を使ったりして被ダメを減らさない限り、正面からの撃ち合いはPADの方が有利です。

これはこの記事を執筆するにあたって、そのパッドのフレンドから教えてもらった「実際に感じたPADのメリット」です。

PAD最強プレーヤーと言われているジェンバーテンが「R99＋ボルト」を持っていたり、
TSMのPAD使いスナイプダウンが「プラウラー使い」と言われているように、
パッドの上位勢も「DPSの高い連射系の武器」を愛用しています。

マウスとパッドの違いはやはり命中率の差がでかい

「高DPS」もパッドの有利だと思いますが、パッドにはもう1つ強みがあります。

高DPSに付随することなんですけど、それは「1マガジンでのノックダウン率が高いこと」です。

エイムアシストがある分キーマウよりも命中率が高いので、単純に1マガジンでノックダウンできる確率が高くなります。

あまりに距離が近いときはエイムアシストは発動しませんが、基本的にはどの近距離～中距離であれば発動するので、レレレ・カニ歩きに対してもキーマウよりも弾が当たります。

DPSの話にしても、カニ歩きにしても、パッドの強みは総じて「エイムアシストによる弾の命中率」です。

そう思われがちですが、パッドには弱点もあるので、紹介していきます！

パッドの弱点は主に4つ

そんなパッドプレーヤーの弱点・デメリットは、以下の4つです。

1.キャラクターコントロールが難しい

PCプレーヤーと比べて大きく劣る点は「キャラコン」です。
PCプレーヤーの場合はキーボードとマウスを使って同時に色んな入力が出来ますし、マウスを上下左右カンタンに動かすことが出来るのでクリアリングもやりやすいです。

時間のある方は、こちらの動画を見てみて下さい。APEXで有名なプロゲーマー「aceu」のキャラコン解説動画です。

一見難しそうなテクニックばかりに見えますが、実際に試してみると7,8割ぐらいはすぐに習得可能です。

これはマウスでの操作だからこそ習得しやすいのであって、パッドでこういったテクニックを習得するのはかなりの時間が必要。（実際にパッドのフレンドが全く習得出来ていない）

「キャラコンに差が出るとどうなるのか？」それは被ダメの軽減に直結します。ようするにキャラコンを使いこなすことで受けるダメージが減るのです。

日曜のCRカップの印象に残ってるところ。何回もこのシーン見ちゃう。
Rasさんの登り音フェイクがIQ高すぎて鳥肌立った。その後の動きもおかしいんよw
まさのりさんも追えてるのがすごい！ pic.twitter.com/kBpZiDmRdU

— わかば (@wkbkj84) November 3, 2020

こちらはTwitterで話題になっていた過去のCRカップ（プロゲーミングチームCR主催のAPEX大会）の1シーン。ホライゾン使いで有名なPADプレーヤーまさのり選手と、APEXプレーヤー最強と名高いRAS選手のタイマンです。

まさのり選手の視点を見れば分かる通り、RAS選手の動きが速すぎてヤバイですよね。壁登りフェイク、スライディングからの後ろ方向へ反転、後ろジャンプ撃ち、ジャンプ後ろスライディング。さらに途中1回、最後に1回マスティフ単発切り替え（マスティフ1ショットと同時に武器切り替えでボルトを撃つ技）も入れています。ついでに言うと距離が近い時は腰撃ちのみで速度を落とさないという徹底ぶりｗ

そもそもこれだけ被ダメを減らすことを意識した動きはPCマウスでもできないので、キャラコンの難しいPADでできるわけがありません！

2.視点移動が一定（フリックショットが出来ない）

PCプレーヤーはマウスを動かす速度に応じて視点を上下左右に振ることが出来ますが、コントローラーは一定速度で視点を動かすので、突然の敵にエイムを合わせにくいです。パッドは画面の端っこに敵が現れても、一定速度でグイーンと視点を動かして照準を合わせないといけません。

一方マウスの場合は、画面端に映ってもマウスを高速で振って、一瞬で画面端の敵に照準を合わせることができます。これをフリックショットと言います。
もちろん練習量が必要な技術ですが、パッドの場合はそもそも出来ないので、マウスと比べた場合、明確なデメリットですね。

3.デスボックスを動きながら漁れない

また、デスボックスを漁る画面のカーソルと、移動のキーが同じなので、デスボックスを漁りながら動くことが出来ないです。

漁っているときに左右に動けないと、クレーバーなどを当てられる可能性が高くなってしまうので、これもパッドの明確なデメリットと言えるでしょう。

4.遠距離が難しい

記事の途中で紹介したTwitter画像にも書いてあった通り、「6倍」「4-8倍」「4-10倍」の遠距離スコープはエイムアシストが効きません。

そもそもエイムアシストはエイムの難しいパッドの補助機能です。エイムアシストが効かない時点で、これらのスコープでのエイムはキーマウの方が有利です。

この4点は、マウスと比べた時にパッドの明確な弱点・デメリットと言えるでしょう。

パッドは公式大会も参加できる

そもそも「なぜ論争になるのか？」って話ですが、それはやはりPCプレーヤーの意見が大きいです。

見た目は変わらないのに実際撃ち合ったら普通の人よりもめっちゃ当ててくるわけですから。「エイムアシストずるいよ！」となってしまう人も多いですよね。
とくにパッドについて全く知らない人は、パッドにキャラコンや視点移動のデメリットがある事を知らないですし。

ちなみにAPEXの公式大会はプロのパッドプレーヤーも多く参加しています。

最近だと有名なプロチームTSMにPADプレーヤーのスナイプダウン氏が加入して話題となりましたね。プロチーム・公式が認めているのでPC鯖へのPAD参加は問題ありません。

結論：一緒にプレイしていてPCプレーヤーはどう思っているのか？

はい、これが今回のテーマですよね。記事が長くなってすみません。
popoは、パッドのフレンドと一緒にプレイしていて、パッドの弱点もしっかりと目の当たりにしてきました。

しかもキーマウでは達成できなかったソロマスターも、シーズン10でなんとパッドで達成することができました！

そんな筆者の結論は、

です！

キーマウとどちらが有利か？と言われたら難しい所ですが、PADのエイムアシストの得意な距離さえ掴めたら、PADの方が強いんじゃないかなーと思います。

正直この記事を初めて書いた2020年6月には「エイムアシスト強すぎるよ！」って思っていましたが、実際にソロマスターを達成するほど長時間プレイしてみて感じたのがコレです。

ほんで「一緒にプレイしていてPCプレーヤーはどう思っているのか？」ってタイトルなんですけど、この記事を再編集している2021年10月現在、筆者がハイブリッドプレーヤーになっちゃったので、なんとも言えませんｗ

とはいえ、エイムアシストの性能を少しだけ下げるぐらいの修正が入ってもおかしくないかと思います。キーマウもPADも千単位の時間プレイしてみましたが、エイムアシストの得意な距離は、キーマウの当て勘を分かっているプレーヤーからすると正直勝ち目がありません(;´･ω･)

まとめ

PCプレーヤーとパッドのそれぞれの言い分はこんな感じでしょう。

PC勢にとっては「条件が違う状態で戦いたくない」という意見が主です。

そしてPAD勢にとっては「公式が認めているので問題ない」という意見が主です。公式大会でパッドのプロゲーマーが普通に出ていますからね。

結局運営が何かしない限りこの仕様は続きますし、今後も「パッドに倒された！！！ウザ！！！」とか「いやパッドだから何だよ！こっちは操作しにくい中やってんだよ！！」みたいな討論が起こるはず。

運営が何かしない限りこれからもAPEXやFPS界において、幾度となくパッドマウス論争は議題に挙がることでしょう…。