「APEX用に足音が聞きやすいイヤホンが欲しい!!」
「ヘッドフォンを付けると髪の毛がつぶれちゃう!」
数か月間このような悩みがあったので、先日TSMのプロゲーマーがおすすめするゼンハイザーCX100と言うイヤホンを買ってみました。筆者は長年ヘッドフォンユーザーだったのですが、晴れてイヤホンユーザーへと生まれ変わりました!
イヤホンデビューのおかげで無事に悩みは解決できたのですが、実際にゲーミングイヤホンに手を出してみると「もっと良いやつを試したい!」という欲張りな感情が(;´・ω・)
というのもCX100のおかげで足音の方向が分かりやすくなりましたし、より遠くの銃声や蘇生音が聞こえるようになりました。イヤホンに替えたことでヘッドフォンよりもゲームがやりやすくなったので、変に自信もついて撃ち合いの勝率も良くなったのです。
4,000円イヤホンでこれだけの効果を実感できたので、「もっと高いイヤホン買えば、もっとAPEX強くなるんじゃね!?」って思っちゃいまして!
いろいろとFPS用のゲーミングイヤホンを調べてみると、一番人気として挙がっているのが今回の「SE215」だったのです。SE215は、SHUREというアメリカメーカーのイヤホンなのですが、音楽好きの間でも大人気のメーカーだそうです。
今回はそんな人気イヤホン「SE215 Special Edition(SPE-A)」を実際に購入したので、開封レビューしていきます!
FPS用にイヤホンを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- SE215は定位最強だけど製品としては微妙
- SE215 Special Editionのスペックと価格チェック
- SE215とSE215 Special Editionの違い
- SE215 Special Editionの開封レビュー
- SE215 Special Editionは足音が聞きやすいのでFPS向き
- SE215 Special Editionは純正のイヤーピースで十分
- SE215 Special Editionのリケーブルについて
- SE215 Special Editionはマイクが使えない
- 使って感じたSE215 Special Editionのデメリット
- SE215 Special Editionは超有名ストリーマーが愛用
- さいごに:とりあえずAPEXは確実に強くなった
SE215は定位最強だけど製品としては微妙
先に言っておくと、SE215にはデメリットが2つあります。それは「ノイズ」と「音飛び」です。
まずノイズ(雑音)に関しては、popoが使っているサウンドカードGSX1000との相性が悪いのか、薄っすらと「サーー」と言うノイズが入っています。もちろん何か音声を聴いている時やゲームをしている時など、他の音が再生されている時は気になりませんが、不意に動画が終わった後などに「サーーー」と鳴っているとイラッとします。
次に音飛び(たまに一瞬だけ音が途切れる)に関してですが、恐らく初期不良だと思います。ただし、掲示板やレビューを見てみると意外と音飛びの報告をしている人が多かったので、個体別で当たりはずれがあるみたいです。
返品はしっかりと対応してくれるのでその点は問題ありませんが、買ってから再生するまで分からない(なんならしばらく使った後に発生する可能性もある)ので、これは普通にウザイです。
レビュー記事なのにいきなり悪いところばかり言ってすいません。ただ素直に買って思った感想をはじめに述べておきたかったのです。
そしてSE215を買おうと思っている方、安心してください。SE215は防御力が低い(不具合がある)代わりに攻撃力が高い(FPSで使いやすい)「諸刃の剣」なのです!
音飛びに関しては発生した時に線を押し込めば直りますし、ノイズに関してはゲームの音でかき消されます。そしてSE215はFPSゲームで重要な定位性が良くて足音の方向が分かりやすいです。
普段使いだと音飛びとノイズにストレスを感じますが、むしろFPSゲームをプレイしているときは使いやすいので、FPSゲームに特化したイヤホンと言っても過言ではないでしょう。
SE215 Special Editionのスペックと価格チェック
名称 | SE215 Special Edition(SPE-A) |
---|---|
タイプ | カナル型 |
接続タイプ | ワイヤード |
プラグ形状 | ミニプラグ |
インピーダンス | 20 Ω |
音圧感度 | 107 db |
再生周波数帯域 | 21Hz~17.5kHz |
コードの長さ | 1.16 m |
リケーブル | 対応 |
カラー | トランスルーセントブルー |
参考価格 | 13,000円前後 |
SE215 SPE-Aの値段は13,000円前後です。普通のイヤホンの値段を考えると1万円オーバーはかなり高いですよね。だけどゲーム用にイヤホンを探しているともっともっと高いモデルが存在します。SE215 SPE-Aはそういったモデルに引けを取らないレベルの製品ですが、値段が1万円ちょっとで抑えられているので、むしろコスパは良い方です。
「試しに質の良いイヤホン使ってみたいな…。」
SE215は、こんな方におすすめな高級イヤホンのエントリーモデルです!
Sennheiser IE 400 PRO | 35,000円 |
---|---|
Bose QuietComfort 20 | 25,000円 |
SHURE SE215 SPE-A | 13,000円 |
Sennheiser IE 40 PRO | 12,000円 |
Sennheiser CX100 | 4,000円 |
popo
でも、でも、、足音が聞きたいんです。。
SE215とSE215 Special Editionの違い
ちなみに「SE215」と「SE215 Special Edition」は別製品なので注意。
一応SE215のマイナーアップグレードモデルとして登場したのが「SE215 Special Edition」です。どの型番を買えばいいか分からない方は、「Special Edition(SPE-A)」を選んでくださいね。
分かりやすく言えばカラーが「トランススルーセントブルー(透明な青)」の方がスペシャルエディションです!
SE215 Special Editionの開封レビュー
というわけで早速届いたSE215 Special Editionを開封レビューしていきます!
SE215 Special Edition本体の外観をチェック
パッケージはこんな感じ。カラーはもちろん「トランススルーセントブルー」です。
裏面にはイヤホンの仕様などが記載されています。
側面。リケーブル対応や保証期間2年などの情報が記載
各言語で「クリアなサウンドとより強化された低域を再現する高遮音性イヤホン スペシャルエディション」とキャッチフレーズが記載されています。
本体を取り出すとこんな感じ。ケーブルの長さは1.16mなので普通か普通より短めぐらい。
正直筆者はトランススルーセントブルーのデザインがそこまで好きではありません。キーボードがHyperX Alloy FPS Pro(黒赤)、サウンドカードがGSX1000(黒赤)、マウスがG703h(黒)なので、できれば黒か赤で統一したかったのですが、、残念(´;ω;`)
イヤーピースはこんな感じ。後で詳しく書いていますが、SE215はデフォルトイヤーピースの装着感が良いのでおすすめ!
SE215はケーブルを耳の後ろに通すタイプなので、かなり独特な形状をしています。
SE215はケーブルを取り外せるので、別のケーブルに付け替えることができます。
もちろんイヤーピースも同じで、付け替えが可能。
左右ケーブルの二股は移動させることで長さを調整できます。
プラグは一般的な3.5 mmプラグです。
SE215の重量は26.1グラムとかなり重め。耳の後ろにケーブルを通すためにケーブルが固定できる(針金的なものが入っている)ようになっています。あとはリケーブル対応で、イヤホンそれぞれに結合部分があるので、そういった理由から重量が少し重くなっているのかもしれませんね。(ちなみに先日購入したCX100が10グラムちょっと)
SE215 Special Editionの付属品をチェック
SE215の付属品をざっくりと紹介していきます。まずこちらはイヤホンケースですね。正面にSHUREロゴがあってイイ感じ。
中には書類が複数枚入っていました。保証書やクイックスタートガイド・取り扱い説明書などですね。
こちらは保証書で、日本語で記載されております。2年間の保証期間ありとのこと。
こちらではイヤホンの付け方を紹介しています。この耳の後ろを通す掛け方を「SHURE掛け」と呼んだりします。
こちらではイヤーピースの付け替えやケーブルの固定などについて記載されています。
イヤーピースのサイズはSMLの3種類用意されております。自分の耳に合わせて変更しましょう。
またカナル式によくあるゴムタイプのイヤーピースも各サイズ用意されています。デフォルトのイヤーピースは反発が強いので耳全体に広がって遮音性が高くなります。そのかわり密閉感が出るので、そういうタイプが苦手だと言う方はこちらのタイプへ付け替えましょう。
こちらは掃除用のピンです。イヤホンはどうしても耳垢が溜まってしまうので、こういう掃除用アイテムが付属しているのはシンプルにありがたいですね。
付属のケースはカナビラ付き。持ち運びに便利です。
中はこんな感じ。SE215は高音質イヤホンの中では比較的安い方ではありますが、それでも1万円を超える高級品です。持ち運ぶときはこういったケースに入れて持ち運びましょう。
SE215 Special Editionは足音が聞きやすいのでFPS向き
筆者がゲーミングイヤホンを買っている理由はFPSゲームで有利になるためです。ただAPEXで足音の方向や遠くの銃声が聞こえればそれでいいのです。
というわけで早速APEXでSE215 Special Editionを使ってみて、先日購入したゼンハイザーのCX100と聞き比べてみました。
蘇生音や銃声の聞こえる範囲はCX100の方がわずかに上回っていますが、足音の方向はSE215の方が分かりやすいと感じました!
FPSにおいて相手の位置を足音で把握できるというのは、めちゃくちゃ大きなアドバンテージです。実際にSE215を使ってAPEXをしていたところ、足音のおかげで迂回して裏取りしようとしている相手に気づくことができて、そっち方向にエイムを置いておけたので、先に大ダメージを与えることができました。
popo
SE215 Special Editionは純正のイヤーピースで十分
SE215の純正イヤーピースはかなり良いです。というのも先日CX100用に購入したコンプライと同じで、反発して耳の中に広がるためフィット感が半端ないのです。もちろんこれによって遮音性が高まるのは言うまでもなく、小さな音も聞き逃しにくくなりますし、銃声や蘇生音など遠くの音も聞こえるようになります。
SE215 Special Editionのリケーブルについて
SE215は純正ケーブルを取り外して別のケーブルに替えることができます。これを「リケーブル」と言います。リケーブルの目的は音質向上や断線時の修復なのですが、基本的に質の良いケーブルは価格が高いので、SE215のようにコスパの良さが売りのイヤホンにはちょっと微妙かもしれません。
断線した時に良いケーブルに買い替えるのはアリだと思いますが、1万円や2万円出してケーブルを買えるぐらいなら、25,000円出して「QuietComfort 20」などのハイグレードイヤホンを買った方がいいと思います。
SE215 Special Editionはマイクが使えない
今回紹介しているトランススルーセントブルーのSE215 SPE-Aはマイク非搭載ですが、マイク付きモデルも販売されています。
もしPS4などでマイク付きモデルをお探しの方がいれば、こちらを選んでください。
ちなみにPCでイヤホンを利用するのであれば、マランツのコンデンサーマイクがおすすめです。筆者も使っていますし、筆者と一緒にゲームをやっている友達もマランツのマイクを使っています!
「【マランツMPM2000U レビュー】ボイスチャットのために買った高音質USBマイク!ノイズが無くてグッド!」にて紹介しているので、興味のある方は後でチェックしてみてください。
使って感じたSE215 Special Editionのデメリット
実際に使って感じたSE215のデメリット・悪いところを3つ紹介します。
SHURE掛け(耳の後ろから通す)が手間
SE215はインナーイヤータイプなので耳にフィットさせるため独特な形状をしています。装着するには耳の後ろからケーブルを通す必要があります。いわゆるSHURE掛けと呼ばれるやつですね。
SHURE掛けのやり方はこの動画の通り。とくに複雑な手順はありませんが、なんだかんだ毎回ちょっとした手間があるのがデメリットです。
イヤホン部分は360度回転しますし、ケーブルは曲げた状態で固定できるので、一度自分の耳の形にフィットした形状を作れたらその後付けやすくなりますが、結局毎回ちょっとケーブルを抑えたりして微調整するので、ぶっちゃけ手間です。
GSX1000に付けるとノイズ発生
筆者が使っているサウンドカード「GSX1000」に装着すると、薄っすらとノイズ(雑音)が入ってしまいます。
何か音声が流れている時やゲーム中は気になりませんが、ちょっとした無音のタイミングで「サーー」と音が鳴るので、これが意外とストレスです。
CX100を装着していた時はノイズが無かったので、これはSE215とGSX1000の相性が悪いということなんですかね(;´・ω・)
初期不良なのか音飛びが稀に発生
SE215を使っていると、なぜかたまに音飛びが発生します。
掲示板やSNSを見てみると同じ現象の方が多かったので、個体によってはこのような不具合が起こるみたいです。。購入後はしっかりとチェックしましょう。
ちなみに筆者の場合は、毎回右のイヤホンで音飛びが発生するのですが、その度に右のイヤホンを差し直すとしばらく発生しなくなります。頻度はそこまで多くありませんが、間違いなくデメリットですね。現在交換待ちであります。
SE215 Special Editionは超有名ストリーマーが愛用
SE215が選ばれる理由は、多くのプロゲーマーに愛用されているからです。ZETAの「StylishNoob」さんが使っているのも有名な話です。
ロジクールをはじめ様々なデバイスメーカーがスポンサーに付いているスタヌさんが、あえてこのSE215を使っている辺り、使いやすいから使っているのだと思います。
またプロゲーマーのゲーミングデバイスを調べるサイト「Geartics」でも使用者数500人超えで、堂々のイヤホンランキング1位に輝いています。
スタヌさんが使っているとなれば、欲しくなる人も多いですよね。筆者もその一人でしたから( *´艸`)
さいごに:とりあえずAPEXは確実に強くなった
というわけでまとめなのですが、最初にお伝えした通り「定位最強だけど製品としては微妙」でした。
逆に言えばゲーム以外に使わないのであれば、定位が良いのですごくおすすめのイヤホンです。筆者は足音の方向が分かりやすくなったので、APEXが確実に強くなりました。
もしAPEXなど足音が重要なFPSゲームをプレイしている方がいれば、ぜひ今回のSE215を検討してみてくださいね!
記事内にノイズが目立つとありますが、インピーダンスの問題だと思われます。
サーっというノイズはホワイトノイズと呼びます。
イヤホンでホワイトノイズが乗ってしまう場合は、低すぎるインピーダンスが原因なことが多いです。
音圧感度は音量の話ですが、インピーダンスは抵抗の話で、単純に高ければノイズに強くなります、cx100は28ΩでSE215は20Ωなので、スペック上ではインピーダンスが低くなっています。
なので、ケーブルでもインピーダンスの調整ができるので、標準のケーブルよりもインピーダンスが高くなるようにリケーブルをするか、それでもダメな場合としてアッテネーターを噛ませる、その方法がノイズ対策としてベターです。
ケーブルの耳掛け部分も気に入らなければついでに耳掛け部分にワイヤーの入ってないなくて、癖のつけてあるケーブルにかえてしまえば、幾分か気持ちよく使えるかと思います。
gsx1000はヘッドホン向けな気がするのでインピーダンスが低すぎなイヤホンは想定してなさそうな…
ともあれ、ぜひともお試しください。
>匿名さん
コメント・ご指摘ありがとうございます。
めちゃくちゃ有益な情報に驚きです。そしてにわかですいませんw
インピーダンスの数値にはそんな意味があったのですね…。
リケーブルでインピーダンスの数値を調整できるというのも初耳でした。。ご教授いただきありがとうございます。ぜひ参考にさせていただきます!!
あなたの記事を見てPS4で使用するのにマイク付きを買ったのですが、そのままではボイスチャットが使えませんでした。どうやったら使えるのですか?
USB変換コネクタで本体直挿しすればマイクは使えます。コントローラー直挿しだとマイクは使えません。私も同じ経験しました。
最近これまで使っていたヘッドセットが故障してしまったのでse215を買ってapexを遊んでみたのですが、前からの音しか聞こえません…これは初期不良でしょうか?pcで使っています。
>匿名さん
スピーカーアイコンを右クリックして「立体音響」の設定をいろいろ変更してみてください。これで解決したら良いのですが…。
またはサウンドカードのバーチャルサラウンド(7.1chなどの設定)の可能性もあります。
https://blog-dream.com/gsx1000-review/#GSX100071ch
こちらはGSX1000のレビュー記事なのですが、「GSX1000の7.1chの使い方・設定手順」という項目でWindows側の設定を紹介しています。もしバーチャルサラウンドに対応したサウンドカードを使っているのであれば、こちらの設定も試してみてください。
Twitterで同じ症状の方を探してみましたが、
SE215に限らず、イヤホンやヘッドフォンは端子が壊れていることがあるみたいです。治らなかったら初期不良でお問い合わせしてみてください!
他の方が言われてるようにあなたの記事を見てPS4で使用するのにAONIC 215マイク付きを買ったのですが、そのままではボイスチャットが使えませんでした。どうやったら使えるのですか?
この記事を読んでマイク付きの215を購入しましたがマイクは使えませんでした。
”もしPS4などでマイク付きモデルをお探しの方がいれば、こちらを選んでください。”とありますがジャックの構造が違うためPS4では使えないことがわかりました。早急な記事の修正をしたほうがよろしいかと